北海道旅行記 Part3

2011/2/11 金曜日

8:00 層雲峡氷瀑まつり

3日目の朝。ホテルの外にはハローキティの雪だるまが鎮座している。こういう場合の著作権はどういう扱いなんだろう。外気温は-14度。しかしここでも幸いなことに、風は弱く、実際の気温ほどの寒さは感じない。カレーの5辛と10辛の違いが分からないように、氷点下も5度と15度の違いは感じられないのだろうか。人間の五感の感度は対数関数的に変化すると聞いたことがある気もする。


山間の川沿いでは、ちょうど氷瀑まつりの開催期間だった。夜のライトアップは見に行かなかったが、層雲峡を発つ前に少し寄ってみる。会場内には旅行会社や地元企業などの協賛で、氷のかまくらが多数並んでいる。それぞれのかまくらの中には氷のオブジェがあり、賽銭のつもりなのか、沢山の硬貨が氷に貼り付けられていた。どのような制作過程なのか分からないが、かまくらの氷の中にはホームセンターで売っているような網が見られた。会場の奥には大きな氷の建造物があり、中は鍾乳洞のようになっていた。全長100メートルはあると思われる氷の迷路の中は幻想的だが、足下に注意しないと滑りそうになる。氷が青みがかって見えるのは、自然のものか着色されたものなのか。


10:00 旭山動物園

その後は、かの有名な旭山動物園に行った。『あらしのよるに』などで有名な絵本作家・あべ弘士はこの動物園の飼育係をしていたらしい。到着すると丁度ペンギンの散歩の時間だった。一通り見て園を出たが、札幌雪まつりの影響か、やはり人がとても多い。雪が積もった園内は、夏に来ればまた違う印象を抱くことだろう。非常にユニークなポリシーを持った動物園で、園の運営自体に興味を持った。これも別で書こうと思う。

動物園を出たあとは、ラーメンデータベースで旭川市の首位だった「橙ヤ 本店」で遅い昼食をとり、今回の旅行の最終目的地である札幌へ向かった。

17:00 札幌

今回初めて高速道路も使い、凍結防止剤散布車にパチパチとやられながら、スムーズに札幌入り。ギリギリの所で確保できた宿「中殿ホテル」は大通り公園の中心部から徒歩1分。フロントのおばあちゃんは、もう半世紀も前からホテルをやっているらしい。広くはないが、風呂とトイレが別だったのが良かった。予約制の貸し切り風呂もあるとのこと。

荷物を置いて街へ出た。相変わらず風はなく、さほど寒さを感じない。天候に恵まれて本当に良かった。夜空には、星や月も控えめに輝いていた。少しだけ雪まつりを見て回った。時事ものや、中国韓国ネタなど、色々なことを考える。ある雪像の説明は、日本語・英語・中国語(繁体字簡体字)の4カ国語で書かれていた。なるほど。
その後札幌駅まで歩き、札幌にいる学部時代の友人と久しぶりに会い、呑んだ。八角やほっけの刺身、じゃがいも、とうきび、ラムなどなど、北海道の美味をこれでもかというくらい食わせてもらった。刺激的で良い話が聴けた。社会見学しなきゃ。


日付が変わる前に宿に戻って就寝。3日目の移動距離は210kmくらいか。姫路から広島の手前辺りまでかなw